学校裏サイトとはなにか?

学校裏サイトは、学校の公式サイトとは別に、在学生や卒業生らによって、立ち上げられた非公式な携帯サイトのことをいいます。

学校裏サイトは掲示板形式で、誰でも自由に書き込めるものが多く、同じ学校に通う在校生や、卒業生らの情報交換に用いられています。学校裏サイトが単なる情報交換だけなら特には問題はないのですが、場合によって学校裏サイトが、いじめをはじめ、援助交際などの犯罪を助長する場となっていることから、現在、ネットワークと教育を考える上で、大きな問題となっています。

学校裏サイトの現在の数は、正確な数字ではありませんが、一般的な説として、約1万5000あるといわれ、多数存在しています。

また学校裏サイトに関してのある調査では、学校裏サイトを知っていると答えた率は、全体の45%、16〜19歳で74%、13〜15歳で47%。また、学校裏サイトでいじめ的な書き込みを見たことがあると回答したのは、全体の64%、13〜15歳の69%、16〜19歳の69%だったといいます。

学校裏サイトは、法的に問題がない限りは規制するのも難しいため、今後も学校裏サイトの数は増え続けるのではないかと思われます。

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学校裏サイトの問題

学校裏サイトでのやりとりは、定期テストや学校の行事の話など学生らしいやりとりがある中、インターネットの匿名性を利用して「××はきもい」「学校にくるな」「○○は死んでよし」など、同じ在学生を実名で中傷したりする投稿があります。

また信じられないことですが、携帯電話で自分の裸を撮影して「みてね」と投稿するなどの例もあるそうです。インターネットの持つ匿名性と教師や親などの規制のない学校裏サイトに、子供たちは秘密基地を見つけたかのような思いで投稿していくのだと思いますが、それがエスカレートしていく中で、これが本当に子供の投稿かと思えるような投稿まで学校裏サイト投稿されるようになり、いじめや援助交際、犯罪などの温床となっていくことを見ると、改めてネットの危険性を考えさせられます。

学校裏サイトと事件

こういった学校裏サイトが一般に知られるようになったのは今年の春に起きた事件がきっかけでした。

それは、学校裏サイトに、「うざい」「ブス」などの誹謗中傷が在学中学生の学年や実名を載せて書き込まれ、学校関係者が、学校裏サイトの管理人に削除依頼を要請しましたが、学校裏サイトの管理人は削除を拒否したため、大阪府警が名誉毀損幇助の容疑で学校裏サイトの管理人を書類送検したという事件です。学校裏サイトなどの掲示板への中傷に、学校裏サイトの管理人が刑事事件として立件されたのは、全国で初めてのことだったため話題になりました。

また年初めには、女子中高生6名が自分で裸などの画像を学校裏サイトに投稿し、わいせつ物図画公然陳列罪で書類送検された事件も起きています。

学校裏サイトと携帯電話

学校裏サイトがこれだけ広まった理由のひとつに携帯電話の利用があげられます。

学校裏サイトへの投稿は、そのほとんどが携帯電話から行われています。携帯電話はパソコンと違い、画面が小さく、同じ家の中でも、どんなサイトを見ているかわからなかったり、ほとんどが個人使用なので、学校でも、授業中や休憩時間にメールをしたり、学校裏サイトをはじめ出会い系のサイトにアクセスが可能なため、家族など保護者の監視が届きにくいという面があります。学校裏サイトはまさに携帯電話のこういった盲点をついて、広まったと言えるのではないでしょうか。

この学校裏サイトの問題から携帯電話のあり方について、教育的な立場から深い検討が必要になってくるでしょう。

学校裏サイトと保護者

学校裏サイトが広まった原因として考えられることとして、安易に保護者が子供に携帯端末を与えてしまったことも一因しているといわれています。

アメリカの教育者の見識では、子供にインターネットができる携帯電話を渡した時点でこの学校裏サイトのような問題が起きることはわかっていたと指摘されています。アメリカではインターネットの危険性にに対する保護者の認識は深く、子供が社会的な判断ができるようになるまでは、学校裏サイトのような問題から子供を守るために、自由にインターネットに接続できるような携帯電話を与えることはありえないといいます。

そういう意味で今回のような学校裏サイトの問題は日本の保護者のネットワークの危険性に対する認識不足が原因であるといっても過言ではないのかもしれません。

学校裏サイトから子供を守るためには?

まず、学校裏サイトから子供も守るためには、保護者がインターネット使用の危険性やモラルを学ぶことからはじめるべきでしょう。

学校裏サイトなどのネットの問題に対応して、文部科学省からも、携帯でのインターネット利用に際した注意点や犯罪例・対応方法などを記載した小冊子を配布しています。それからすでに子供が携帯電話をもっているとしたら、各社から用意されているフィルタリングサービスを利用して、インターネット利用に制限をかけるのが有効です。サービスによっては、子供向けの公式サイトのメニューしか見れないものから、アダルトなどのジャンルを指定して制限をするものがあります。ジャンルを指定して制限をかけるサービスの場合は、学校裏サイトも通常の掲示板(健全なサイト)として閲覧できてしまう場合があるので、注意しましょう。